活用事例

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建物:倉庫 / エリア:山梨
内装墨出し

CADとのデジタルツインで逃げ墨を無くし
「コンクリート打ち放し仕上げ」を攻略

こちらにタイトルを掲載致します
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インタビュー協力:
◆大成建設株式会社
 東京支店
 現場担当 冨田 真 様
 
 建築総本部 生産技術イノベーション部
 生産技術ソリューション推進室
 室長 田中 吉史 様【オンライン参加】

◆株式会社中山測量
 職長 佐藤 伊織 様
“コンクリート打ち放し”により、逃げ墨を出さない方針

-「楽墨」を使用するきっかけや、背景について教えてください

冨田様:本現場は、床が“コンクリート打ち放し”の仕上げとなるため、墨を床に残す事ができず、
逃げ墨等、墨出しのほとんどが制限される状況でした。また、使える道具も跡が残らないものに限定されるため、
墨出し作業の効率化が課題となっていました。

そこで、逃げ墨を無くし、CADデータから直接、ピンポイントで墨を出す方法として「楽墨」を採用する事にしました。

“コンクリート打ち放し”のため、コンクリート打設後の斫り作業もNGでしたので、CADデータで位置情報を
一元管理する方法は、品質向上にも役立つと考えました。

逃げ墨の代わりに「ブーメランミラー」を活用、
いつでも・どこでも・簡単に位置出し

– 具体的に、どの様に内装工事で「楽墨」を使用されたか、メリットも合わせて教えてください

佐藤様:『コンクリート目地カッター』『間仕切り壁』『設備スリーブ』等、ほとんどの位置出し作業に活用しました。
これらは、事前にCADで“墨出し図”を作成し、この“墨出し図”を基に「楽墨」で直接ピンポイントで位置出しを行いました。

今回、逃げ墨を出せない状況でしたので、逃げ墨の代わりに「楽直用ブーメランミラー」を外周部に満遍なく設置し、
それを“基準点”とする事で、簡単に位置出しできる環境を整えました。

『コンクリート目地カッター』では、カッターを入れる“交点”を全て位置出しする事で、目地を通す事ができます。
カッター職人はチョークラインを見てカットしていきますが、出来栄えもズレておらず、測量機の性能も申し分ありませんでした。

在来の墨出し方法では、朝の6時から4人で作業していたものが、「楽墨」を使用する事で、朝7時から2人で作業し、
7時半にはカッター職人が作業できる状態にまで持っていけました。相当人工が減ったと思います。

『間仕切り壁』では、逃げ墨が出せず、基準が作りにくい状況でしたので、始めにCADデータから間仕切りのセンターだけ
を位置出しし、その位置を今度は“基準点”として活用する事で、以降のモノの取付位置を決めていきました。

位置出しした点を“基準点”として使用するのは、逆転の発想でしたが、逃げ墨が無い状況でも、効率良く作業を進められました。

『設備スリーブ』では、斫り作業がNGでしたので、コンクリート打設前に設備工が出した墨を
「楽墨」で計測し、CAD(スリーブ図)に計測データを重ね合わせる事で、位置関係が正しい事をデータで確認できました。

設備スリーブは数量が多いため、効率的に計測するのに「楽墨」は非常に有効だと思います。

位置情報はCADデータで一元管理、修正箇所も明確に

-「楽墨」によるデジタル化のメリットについて教えてください

冨田様:スリーブ位置等、「楽墨」で計測したデータをCADに戻す事で、許容範囲内に収まっている事を
視覚的に確認できた点、また修正が必要な場合、修正位置を分かり易く指示できる点は、非常にメリットだと思います。

結果的に、コンクリート打設前に全ての手直しを完了できたため、斫り作業を発生させる事なく現場を管理する事ができました。

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